アロマテラピー ブログ㉛【精油:ローズマリー各種】| 東京都練馬区 太陽堂
FROM 嵯峨野 都
練馬区 平和台の治療院より、、
31回目となります
アロマテラピーブログです!
今週は・・・
肉料理の臭み消しなど
お料理でも欠かせないハーブとしてお馴染みの
「ローズマリー」です!
ローズマリーは
同一学名の植物でも、
生育条件の違いにより
精油の構成成分が大きく異なる
ケモタイプ(化学種)があり、
効能・香りの異なる3種類があります。
それぞれご紹介してまいります!
ローズマリー・シネオール
学名: | Rosmarinus officinalis ct(cineoliferum) |
科目: | シソ科 |
産地: | モロッコ、フランス |
抽出法・部位: | 水蒸気蒸留法/花、茎、葉 |
作用: | 去痰、粘液融解、鎮痛、うっ血除去、殺菌、抗菌、収れん、精神強壮、健胃、強肝、血圧上昇 など |
成分分類: | オキサイド類(約50%)、モノテルペン炭化水素類(約20%)、ケトン類(約10%) |
使用上の注意: | 特になし |
香り: | さわやかですっきりした香り |
相性の良い精油: | 柑橘系の精油、ラベンダー、ゼラニウム、ティートゥリー、ユーカリ、フランキンセンス など |
ローズマリー精油の中でも、
最も一般的で作用も穏やかなシネオール。
「ローズマリー」とのみ表記されている精油は
ほぼこちらの
ローズマリー・シネオールになります。
去痰作用のある1.8-シネオール
の含有率が約50%と高く、
呼吸器系の不調など感染症対策に
おすすめです。
では、同じく1.8シネオール含有量の多い
ユーカリをご紹介しましたが、
香りの好みで
ローズマリー・シネオールを
選択するのもアリですね!
殺菌作用はやや弱めなので、
ティートゥリーなどの精油と
組み合わせて使用すると良いですよ。
カンファー(カンフル)という
神経を刺激する成分が
約10%含まれるので、
集中力アップも期待できます。
他にも、
消化器系の不調や疲労・衰弱にも有効
です。
ローズマリー・カンファー
学名: | Rosmarinus officinalis ct(camphoriferum) |
科目: | シソ科 |
産地: | スペイン、クロアチア、フランス |
抽出法・部位: | 水蒸気蒸留法/花、茎、葉 |
作用: | 神経強壮、頭脳明晰、殺菌、抗菌、血流改善、鎮痛、血圧上昇、健胃、強肝、脂肪溶解 など |
成分分類: | モノテルペン炭化水素類(約30%)、オキサイド類(約20%)、ケトン類(約20%) |
使用上の注意: | 幼児、妊産婦、高齢者、高血圧、てんかん既往歴のある方は避ける |
香り: | シャープですきっとした薬草のような香り |
相性の良い精油: | 柑橘系の精油、ラベンダー、ユーカリ、フランキンセンス、ペパーミント、シトロネラ など |
ローズマリー精油の中で
神経を刺激するカンファー(カンフル)
という成分の含有率が約20%と高い種類で、
気分を高揚させ、
集中力アップが期待できます。
カンファーには
脂肪を溶解・燃焼する作用もあり、
ダイエット効果も!
特に体脂肪が多いタイプ
におススメです。
にて、ダイエット効果のある精油として
グレープフルーツをご紹介しましたが、
ローズマリー・カンファーと併用
して使ってみたり、
グレープフルーツ精油は
服用中の薬への影響が心配だから・・・
という方は、
こちらを使用してみてはいかがでしょう?
また、
にて、
認知症予防に効果のある精油のブレンドとして
ローズマリーをご紹介しましたが、
特にこのローズマリー・カンファーが
最も認知症予防・改善に効果的
といわれています。
他にも、
肩こりや筋肉痛、神経痛の緩和
にも期待できますよ。
ただし、カンファーは
神経を刺激する作用があることから、
高血圧やてんかん既往歴のある方、
小児や妊産婦は使用を避ける
ようにしてください。
ローズマリー・ベルベノン
学名: | Rosmarinus officinalis ct(verbenoniferum) |
科目: | シソ科 |
産地: | コルシカ島、フランス |
抽出法・部位: | 水蒸気蒸留法/花、茎、葉 |
作用: | 去痰、粘液溶解、神経強壮、強肝、皮膚組織再生、創傷治癒、胆汁分泌促進、血圧上昇、脂肪溶解 殺菌、抗菌 など |
成分分類: | モノテルペン炭化水素類(約40%)、ケトン類(約15%) |
使用上の注意: | 幼児、妊産婦、高齢者、てんかん既往歴のある方は避ける |
香り: | 渋みのあるさわやかな香り |
相性の良い精油: | 柑橘系の精油、ラベンダー、ユーカリ、ゼラニウム、フランキンセンス、サイプレス、ティートゥリー など |
ローズマリー精油の中で、
ベルべノンという成分の
含有量が約15%と高く、
皮膚組織の細胞再生作用があり、
皮膚刺激も少ないことから、
しわなどの加齢肌や傷のスキンケア
抜け毛などの頭皮ケアとしても、
古くから使われているそうです。
また、脂肪溶解作用もあるので
セルライトケアにもおすすめです。
ローズマリー精油はいずれも共通して
血圧上昇作用があります。
高血圧の方は使用を避けるか、
血圧を下げる作用のあるラベンダー
と併用するとよいですよ!
数ある精油の中でも
メジャーな精油であるローズマリー。
それぞれの種類を上手に使い分けて、
お楽しみください♪
参考文献:川端一永『医師がすすめる「アロマテラピー」決定版』
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