むくみのブログ⑦ 正しいむくみの対処法【圧迫】その2

- update更新日 : 2023年06月29日
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FROM 嵯峨野 都  平和台の治療院より、、  

 

今回は前回に引き続き、【圧迫】によるむくみの対処法 第2弾です!

前回は、適切な弾性着衣選びのポイントについて ご紹介してまいりました。自分に合う弾性着衣は見つかりましたか?

 

弾性着衣でよく聞かれる困りごとは、「きつくて履けない!」というご意見が圧倒的です。特にお年を召していたり、指の力が弱い方には履くことが難しく、挫折してしまうようです・・・

弾性着衣はむくんでいる部位にしっかり圧をかけて押さえることが重要なので、当然きつくて履きにくいものです。履くのが楽だからと、大きめのサイズを使用したり、履き古して圧迫圧の落ちたものを使用しても、むくみ改善効果は十分発揮できません。

 弾性着衣は、洗い替え分と交互に一日おきに着用するとして、約3ヶ月〜半年で買い替え時。「履きやすくなったな・・・」と感じた時には買い替え時なのです。

では、どうしたらきつくて履きにくい弾性着衣を上手に履けるようになるでしょう?

弾性着衣は誤った装着方法でむくみが悪化することがあります。頑張って履いているのにむくみが悪化してしまうという方は履き方に問題があるかもしれません。

まずは一般的な正しい装着方法を確認してみましょう。

   

正しい弾性着衣の履き方

こちら、ハイソックスタイプ(膝下丈)の弾性着衣です。

 

1.内側に手を差し込み、かかとの部分付近をつまみます。つまんだまま、かかと部分まで生地を裏返しにします。

かかとより少し上の部分をつまむと良いです。  

生地をつまんだまま裏返しにしていき・・・ 


このように、かかと部分まで生地を裏返した形にします。  

 

2.足のつま先を入れて、かかとの位置を、生地のかかとの位置と合わせて履きます。

 

★気を付けたい履き方のポイント:弾性着衣を束ねて履かない!

このように生地を束ねて履こうとすると、束ねた部分の圧迫圧が強すぎて広げることができず、足を通すことさえ難しくなってしまいます。生地は束ねず、上記1.2.のように二重に折り返した形履くのがポイントです。  

 

3.生地を少しづつつまんで、引き上げます。

少しづつつまんで・・・  

引き上げる! これの繰り返しです。  

生地がつまみにくい時はゴム手袋を着用するとつまみやすくなります。ごく普通の100均で売っているようなゴム手袋で大丈夫です!  

 

★気を付けたい履き方のポイント:生地をいっぺんに引き上げない!

生地を少しづつつまんで引き上げる理由は、いっぺんに引き上げると履きムラができるからです。  

こちらの写真、全体の黒色に比べてふくらはぎの部分の生地が白っぽく、肌の色が透けているのがわかります。これは、強くひっぱった部分の生地が引き伸ばされて薄くなっているから。生地が薄い部分はかかる圧が弱く、濃い部分は圧が強くなります。つまり、圧のかかり方にムラが出て、むくみが改善しない原因となります。

そんな時も、ゴム手袋があると便利!  

ゴム手袋で全体をならすようにさすると・・・  

生地の目が均一に揃いました! ゴム手袋があると便利ですよ~  

 

4.最後に、ねじれ・たるみ・しわがないか確認して出来上がり!

 

★気を付けたい履き方のポイント:ソックスの上端は折り返さない!

身長の小さい日本人女性にとって、購入した弾性着衣の丈が長すぎるという事はよくあります。だからといって、上端を折り返して着用すると折り返して重なった部位は圧迫圧が強くなって食い込み、むくみを悪化させてしまいます。

うまく生地をならして納まれば良いですが、難しい場合は、自分の丈に合うものに買い替えた方が良いかもしれません・・・ 医療機器メーカーの取り扱う弾性着衣は、丈の長さも豊富ですよ。

 

気を付けたい履き方のポイント:上端を引き上げ過ぎない!

ソックス上端を引き上げ過ぎると、膝部分で生地が食い込んで むくみが悪化することがあります。  

上端は、膝の裏側(折り曲げるところ) から指2本分下あたり、腓骨頭(膝の外側のでっぱっている骨の部分)の下まで引き上げます。 

 

気を付けたい履き方のポイント:シワを作らない!

生地のどこかでシワか寄っていると、その部分で生地が食い込み、むくみ悪化の原因になります。生地を少しづつ引き上げてシワを作らないこと、それでも少し残ってしまったシワはゴム手袋で生地の全体をなでるなどしてしっかり取っておきましょう。    

 

弾性着衣を取り扱う各医療機器メーカーでは、装着を補助する器具も各種販売されています。また、どうしても弾性着衣が履けない場合や、足が太過ぎて合うサイズがないという方は、むくみ専用の包帯を巻いて圧迫する方法もあります。

  メリットとして、

・どんなサイズにも合わせて使用でき、圧迫圧も好みに調整できる

・安価

・・・ですが、反面、外出に不向き(ずり落ち・動きにくい・暑いなど)だったり、巻き方に技術の習得が必要だったりします。

 

 

以上です! 弾性着衣が上手に履ければ、むくみが改善して快適に過ごせる方も多いと思います。

これを機にぜひ、お試しください♪ 

 

 

 

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