むくみのブログ③ そのむくみ、そのままで大丈夫？【むくみの原因 その1】
FROM 嵯峨野 都
平和台の治療院より、、
前回はむくみ解消にウォーキングなど、 足を使った運動法をご紹介しました。
多くの人は足にむくみを感じますよね。日中はほとんど立ったり座ったりしているので、重力の影響で身体の水分が足に溜まりがちになります。足がむくんで当然です。
でも、中には足以外にむくみが生じる場合があります。水分やお酒の摂りすぎで顔などむくむ事もありますが・・ひょっとするとそのむくみは 何らかの疾患が原因かも？ その場合、運動だけでは改善しないむくみかもしれません。
そこで今回はむくみを起こす原因について、2回にわけて掘り下げてまいります！まずは今回【むくみの原因 その1】で、特に何かの病気が原因でなくても起こるむくみについて取り上げてまいります。
【原因①】活動量の低下や寝たきり
あまり動かず、 身体の水分の循環が滞っていると、血管やリンパ管内で水分が渋滞を起こし、皮膚の下に溜まる水分が増えてむくみになります。
むくむ部位
主に足。※腕や足に麻痺を抱えている方は、麻痺のある部位にむくみが生じることがあります。
対処法
動くこと！ 寝たきりなど身体が動かせない方は、訪問マッサージやリハビリを利用しましょう。
【原因②】筋肉の衰え
体内の余分な水分を運んでいるのはリンパ管や血管です。それらは筋肉と筋肉の間に挟まれており、筋肉が収縮すると絞り上げられて、不要な水分が排出されます。筋肉が衰えるとその力が弱まってむくみが生じます。
むくむ部位
主に足。
対処法
筋力強化！ いくつになっても 努力次第で筋肉は増やせますよ。
【原因③】皮膚の弾力性低下
ご高齢の方の皮膚は、ひっぱるとよく伸びますよね。それは 加齢により皮膚のハリ(弾力)が落ちているから。なのでむくみが溜まると皮膚も伸びてしまい、 むくみが抑えきれなくなります。とくに女性の肌は柔らかいので、伸びやすく、むくみやすいのです。
むくむ部位
主に足。
対処法
むくんだ部位をしっかり押さえるソックスやストッキングなどの弾性着衣を使用してみましょう（手軽なものは薬局で手に入ります）。
上記①②③を複合した例が、 高齢者特有のむくみで「廃用性浮腫」になります。
このように足、特に膝から下の血流（静脈流）が滞っている状態が長く続くと、「慢性静脈不全」に…
・皮膚の色が茶色っぽく日焼けしたような状態。
・皮膚の硬くなる、カサつく。
・皮膚がむず痒い。
これらの症状は、水分が停滞して新陳代謝が落ち、老廃物が蓄積している状態です。悪化すると、炎症が起きて皮膚が崩れる「潰瘍」を起こすことがあります。こうなると元の皮膚の状態には戻りません。「ただのむくみだから・・・」と長いこと放置せず、専門医へ受診されることをおすすめします。
【原因④】女性ホルモンの変化
生理前から生理中に起きる女性特有のむくみで、「月経前症候群」の症状の一つです。また、妊娠中や更年期のむくみもあります。
むくむ部位
主に足。 全身にむくみを感じる方も。
対処法
一過性のものなのでやむを得ませんが、つらい場合は圧迫着衣を使用したり、 専門医に相談しましょう。
【原因⑤】肥満
肥満によるむくみの原因はさまざま。
・肥満による内臓の働きの低下
・血液循環の停滞
・脂肪がリンパの流れを阻害している
・セリ出たお腹などが血管やリンパ管を圧迫している
などなど・・その肥満、単に太ってるだけではなく、むくんでいるのかもしれませんよ！
むくむ部位
主に足。全身にむくみを感じる方も。
対処法
頑張ってダイエットしましょう。
【原因⑥】ストレス
ストレスなどの心理的要因もむくみの原因となります。むくみの水分を排出してくれるリンパ管は 自らリズミカルに拍動しており、水分の流れを促していますが、ストレスなどがあると、その拍動リズムが乱れてしまい、むくみが生じることがあります。
また、特に検査しても異常はないけど、むくみにより朝～夜にかけての体重差が数kgの増減がある場合を 「突発性浮腫」と言います。20～50代の女性に多く、神経質な性格、ダイエット、薬剤の乱用などで起きやすい傾向にあるといわれています。
むくむ部位
主に足。全身にむくみを感じる方も。
対処法
リラックス！ ストレスを減らしましょう。
・・・・以上、健常な方でも起こりうるむくみの原因を取り上げてまいりました。皆さん、ご自身のむくみの原因について 心当たりはありましたか？次回は何らかの疾患、またはそれに関連するものが原因で起こるむくみについて説明してまいります！
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